「GA4の導入や設定方法が複雑で、どこから手を付ければいいのかわからず困っていませんか?」
「専門用語も多く、初心者にはハードルが高く感じてしまうこともありますよね。」

Webサイトの運営においてアクセス解析は重要ですが、設定画面を見るだけで挫折してしまう方は少なくありません。しかし、難しそうに見えるのは最初だけです。実は、手順とポイントさえ押さえれば、専門知識がなくてもスムーズに設定を完了できます。

この記事では、GA4の開設からWebサイトへの紐付け、必ずやっておくべき必須の初期設定、そして実際の活用方法までをステップ形式でわかりやすく解説します。これからサイト分析をしっかり行いたいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。

GA4とは?初心者でもわかる基礎知識と導入するメリット

GA4(Googleアナリティクス4)は、Googleが提供する最新の無料アクセス解析ツールです。以前のバージョン(ユニバーサルアナリティクス:UA)とは計測の仕組みが大きく異なり、ユーザーがWebサイトやアプリ内でどのような行動をとったかという「イベント」を中心にデータを計測します。

わかりやすく例えるなら、旧来のUAが「お店のドアが何回開いたか(セッション)」を数えるのが得意だったのに対し、GA4は「お客さんが商品を手に取ったか、試着室に入ったか(イベント)」という、お店の中での具体的な行動を詳しく観察することに特化したツールだと言えます。

Webマーケティングやブログ運営において、読者の行動を可視化することは非常に大切です。例えば「どの記事がよく読まれているのか」「読者がどこで離脱してしまったのか」といったデータは、サイトを改善するための宝の山と言えるでしょう。GA4を導入することで、勘や経験だけに頼るのではなく、正確な数値に基づいたサイト運営が可能になります。

最初は難しく感じるかもしれませんが、これからのWebサイト運営には欠かせない標準的なツールですので、早めに導入してデータ計測をスタートさせましょう。

【画像付き】初心者向けGA4のアカウント作成と設定手順

ここからは、実際にGA4を導入する手順を解説していきます。Googleのアカウントさえ持っていれば、誰でも無料でスタートできるので安心してください。

作業の流れは以下の通りです。

  • Googleアナリティクスのアカウント(大枠の箱)を作る
  • プロパティ(測定するサイトごとの管理場所)を作る
  • データストリーム(データの流れ)を設定する

手順通りに進めれば、5分とかからずに完了します。まずは、大枠の入れ物となる「アカウント」と「プロパティ」の作成から始めていきましょう。

Googleアナリティクスのアカウントを開設する

GoogleアナリティクスのTOPページ

はじめに、Googleアナリティクスの公式サイトにアクセスして、アカウントの開設を行います。「測定を開始」ボタンをクリックすると、アカウント名の入力画面が表示されます。

Googleアナリティクスの設定「アカウントを作成」

ここでは、会社名やブログ名など、自分が管理しやすい名前を”半角”で入力してください。(2〜100文字)

Googleアナリティクスの設定「データ共有設定」

次に、アカウントのデータ共有設定が表示されます。これらは「Googleの他のサービスとデータを共有して、より精度の高い分析やサポートを受けるか」という許可設定です。基本的にはすべてにチェックを入れたままで問題ありませんが、企業のプライバシーポリシーなどで情報の取り扱いに厳しい規定がある場合は、内容を確認して選択してください。

特段の理由がなければ、推奨設定のまま進めて「次へ」移動しましょう。この設定は、あくまでGoogle側へのデータ提供に関するものであり、サイトの訪問者に直接影響するものではありません。

プロパティを作成してストリームを設定する

アカウントの設定が終わると、次は「プロパティ」の作成画面に移ります。プロパティとは、データを収集する具体的なWebサイトやアプリの単位を指します。

Googleアナリティクスの設定「プロパティの作成」

Googleアナリティクスの設定「レポートのタイムゾーン」

まず「プロパティの設定」画面で、プロパティ名(サイト名など)を入力しましょう。この時、最も重要なのがタイムゾーンと通貨の設定です。必ず「日本」と「日本円(JPY)」を選択してください。ここを間違えて米国時間のままにしてしまうと、日付が変わるタイミングがズレてしまい、正しい集計ができなくなります。

Googleアナリティクスの設定「ビジネスの説明」

「次へ」を押すと、「ビジネスの説明」画面になります。ここでは、ご自身のサイトに近い「業種」と「ビジネスの規模」を選択してください。これはGoogleが統計データとして利用するもので、どれを選んでも計測機能に大きな影響はありません。現状に合うものを選んで次へ進みましょう。

Googleアナリティクスの設定「ビジネスの目標」

Googleアナリティクスの設定「ビジネスの目標」

続いて「ビジネス目標を選択する」画面が表示されます。「見込み顧客の発掘」や「売上の促進」など、サイトを運営する目的にチェックを入れます。ブログ運営であれば「ベースラインレポートの取得」や「ユーザーエンゲージメント」などが一般的ですが、自分の目的に近いものを直感的に選んで問題ありません。

Googleアナリティクスの設定「規約」

「作成」ボタンを押すと利用規約のポップアップが出るので、内容を確認し、同意して進めてください。

Googleアナリティクスの設定「プラットフォームの選択」

最後にデータの収集元(プラットフォーム)を選択する画面になるので、「ウェブ」を選びます。すると「ウェブストリームの設定」画面が開きます。

Googleアナリティクスの設定「データストリームの設定」

ここで、計測したいWebサイトのURLとストリーム名(管理用の名前)を入力します。この際、画面右側にある「拡張計測機能」のスイッチがオン(青色)になっていることを確認してください。

これは、スクロール数や離脱クリックなどを自動で計測してくれる便利な機能ですので、オンのままにしておくのが推奨です。「作成して続行」をクリックすれば、GA4側の受け入れ準備はすべて完了です。

WebサイトにGA4タグを埋め込む2つの設定パターン

GA4側で発行された「測定ID」や「タグ」を、今度はあなたのWebサイトに設置する必要があります。この作業を行わないと、どれだけ待ってもデータは計測されません。

設置方法は主に2つのパターンがあり、ご自身のサイト環境やスキルに合わせて選ぶことが大切です。

  • GTM(Googleタグマネージャー)を使う方法:タグの管理が楽になり、将来的に他のツールを入れる際もスムーズです。
  • HTMLに直接貼り付ける方法:設定がシンプルで、とりあえずGA4だけ使いたい場合に適しています。

どちらの方法を選んでも計測されるデータに違いはありませんが、今後の拡張性を考えるとGTMの利用がおすすめです。それぞれの具体的な手順を見ていきましょう。

GTM(Googleタグマネージャー)を使って設定する方法

Googleタグマネージャー(GTM)は、さまざまな計測タグをひとまとめにして管理できる「道具箱」のようなツールです。これを使えば、将来的に広告タグなどを追加する際も、サイトのコードを触らずに管理画面だけで完結できます。

Googleアナリティクスの設定「測定ID」

設定するには、まずGA4の管理画面で「G-」から始まる測定IDをコピーしておきます。

次にGTMを開き、「新しいタグを追加」を選択して、タグの設定から「Googleアナリティクス:GA4設定」を選んでください。

設定画面にある「測定ID」の欄に先ほどコピーしたIDを貼り付けます。

そして重要なのが、トリガー設定です。ここでは「All Pages(全ページ)」を選択しましょう。

これにより、サイト内のどのページが見られても計測が実行されます。

保存したら、最後に必ず画面右上の「公開」ボタンを押してください。GTMは「公開」作業を行わないと実際のサイトに反映されないため、忘れがちなポイントです。この手順を踏むことで、サイトのHTMLを直接触ることなく安全に導入できます。

HTMLへ直接トラッキングコードを貼り付ける方法

GTMを使わずに直接設定する場合は、GA4の管理画面から「グローバルサイトタグ(gtag.js)」を取得して貼り付けます。これは、サイトの裏側に「計測員」を直接配置するようなイメージです。

データストリームの詳細画面にある「タグの実装手順を表示」をクリックし、「手動でインストールする」のタブを開くと表示されるコードがそれにあたります。

表示されたコードをすべてコピーし、WebサイトのHTMLファイル内にある<head>タグの直後に貼り付けてください。WordPressを使用している場合は、テーマのヘッダー設定や、「Insert Headers and Footers」といった専用のプラグインを利用すると、コードを直接編集するリスクを避けられます。全ページのヘッダー部分に共通して読み込まれる場所に設置することで、トップページだけでなく、記事ページや固定ページなど、サイト全体のアクセスをもれなく計測できるようになります。

導入だけで終わらせない!初心者がやるべき推奨初期設定

GA4のタグを設置して安心してしまう方が多いのですが、実はデフォルト(初期状態)の設定のままでは、分析に必要なデータが十分に保存されなかったり、自分自身のアクセスがカウントされてしまったりと不都合が生じます。

後から設定を変更しても、過去のデータに遡って修正することはできません。そのため、導入したタイミングでこれら設定を済ませておくことが、将来のデータ分析を守ることにつながります。

ここでは、特に重要な4つの設定を紹介します。

  • データの保持期間の延長
  • 内部トラフィック(自分のアクセス)の除外
  • Googleシグナルの有効化
  • サーチコンソールとの連携

少し項目が多く感じるかもしれませんが、どれも数クリックで終わる簡単な作業ですので、この機会にまとめて設定してしまいましょう。

データの保持期間を2か月から14か月に変更する

GA4の初期設定では、詳細なイベントデータの保持期間がわずか「2か月」になっています。これを変更しないと、例えば「昨年の同じ時期とアクセス数を比較したい」と思ったときにデータが消えてしまっているという事態になりかねません。これは非常にもったいないことです。

設定方法は管理画面の「データ設定」から「データの保持」をクリックします。プルダウンメニューで期間を選択できるので、「14か月」に変更して保存してください。

これにより、最大で1年以上のデータを詳しく振り返ることができるようになります。ブログやサイト運営は長期戦ですので、過去のデータを分析資産として残しておけるよう、必ず最初に変更しておきましょう。

自分のアクセスを除外する内部トラフィックの設定

記事の執筆やデザインの確認などで、自分自身で何度もサイトにアクセスすることはよくあります。しかし、そのアクセスがデータに含まれてしまうと、実際の読者がどれくらい来てくれたのかが正確に把握できなくなってしまいます。特に開設初期はアクセスが少ないため、たった数回の自分のアクセスでもデータが大きく歪んでしまうのです。

この問題を解決するために、特定のIPアドレス(自宅や会社のネット回線)からのアクセスを除外する設定を行います。管理画面のデータストリームから「タグ設定を行う」へ進み、「内部トラフィックの定義」で自分のIPアドレスを登録してください。その後、「データフィルタ」の設定でフィルタを「有効(アクティブ)」にすることで、正確な除外設定が完了します。これで、「純粋な読者」だけのデータを集められるようになります。

Googleシグナルを有効にしてユーザー属性を取得する

読者の年齢層や性別、興味関心といった詳しい情報を知りたい場合は、「Googleシグナル」を有効にする必要があります。この機能をオンにすると、Googleアカウントにログインしているユーザーのデータを匿名で活用できるようになります。

例えば、朝の通勤中にスマホで記事を読み、夜に自宅のPCで購入に至った場合でも、Googleシグナルがあれば「同一人物」として認識しやすくなります。

手順は管理画面の「データの収集と修正」内にある「データ収集」をクリックし、Googleシグナルのデータ収集を「設定」するボタンを押すだけです。画面の案内に従って「続行」「有効にする」と進めていけば完了します。どのような人が記事を読んでくれているのかという「ユーザー像(ペルソナ)」が明確になれば、記事のネタ出しやターゲット選定にも大きく役立つはずです。

Googleサーチコンソールと連携して分析を強化する

Webサイト運営において、GA4と並んで重要なツールが「Googleサーチコンソール」です。GA4が「サイトに来た後の動き(店内の行動)」を分析するのに対し、サーチコンソールは「検索画面でどのようなキーワードで検索されたか(店に来るまでの道のり)」を分析します。

この2つを連携させることで、GA4の管理画面上でも検索キーワードのデータを確認できるようになります。

管理画面の「サービス間のリンク設定」にある「Search Consoleのリンク」から設定を行います。「リンク」ボタンを押し、連携したいサーチコンソールのアカウントを選択して決定してください。

一つの画面で流入キーワードとサイト内行動をあわせて見られるようになるため、分析の効率が格段に上がります。まだサーチコンソールを導入していない場合は、先にそちらの登録を済ませてから連携を行いましょう。

設定後の第一歩!GA4の基本的な画面の見方と活用方法

初期設定お疲れ様でした!ここまで来れば、あなたのWebサイトのデータを受け入れる準備は万全です。しかし、設定した直後は「本当に計測できているのかな?」と不安になることもあるでしょう。

ここでは、設定が正しく反映されているかを即座に確認する方法と、初心者が最初に見るべき基本的なレポート画面について解説します。

  • リアルタイムレポートでの動作確認
  • 「ユーザー」と「集客」レポートの活用

あれもこれも見ようとすると混乱してしまうため、まずは「ちゃんと動いているか」「どんな人がどこから来ているか」の2点に絞ってチェックしていきましょう。

設定ができているかリアルタイムレポートで確認する

GA4が正しく設置されたかどうかを確認する最も手軽な方法は、「リアルタイムレポート」を見ることです。これは、まさに「防犯カメラのモニター」を見るような感覚で、今現在のサイトへのアクセス状況を確認できる機能です。

まず、パソコンでGA4の管理画面を開き、左側メニューの「レポート」から「リアルタイム」を選択してください。その状態で、自分のスマートフォンや別のブラウザを使って、あなたのWebサイトにアクセスしてみましょう。

正しく設定ができていれば、数秒から数十秒後にGA4の地図上に青い丸が表示され、「過去30分間のユーザー」の数字が「1」以上になるはずです。もしここで数字が動かない場合は、タグの貼り付け位置や除外設定(自分のIPを除外済みの場合)を見直す必要がありますが、反応があれば設定は成功です。

「ユーザー」と「集客」レポートで現状を知る

データが蓄積されてきたら、定期的にチェックしたいのが「ユーザー属性」と「集客」のレポートです。

「ユーザー属性」では、訪問者の性別や年齢、住んでいる地域などがわかります。想定していたターゲット層と実際の読者にズレがないかを確認するのに役立つでしょう。

また、「集客」レポートはさらに重要です。「トラフィック獲得」を確認することで、読者が検索エンジン(Organic Search)から来たのか、SNS(Organic Social)から来たのかといった流入経路を把握できます。これにより、「SNSでシェアした日はアクセスが増える」「検索からの流入が少しずつ伸びてきた」といった具体的な成果が見えるようになり、次の対策を立てやすくなります。数字を見るだけでなく、「なぜ増えたのか?」を考えるきっかけにしましょう。

【小話】アクセス「0」は失敗じゃない!GA4は現在地を知る地図

Webサイトやブログを立ち上げたばかりの頃、GA4を開くのが怖くなることがあります。期待して画面を開いても、アクセス数が「0」や「1」の日が続くことがあるからです。

しかし、どうか落ち込まないでください。それは失敗ではなく、単なる「現状」にすぎません。ここでは、データと向き合うための大切なマインドセット(心構え)について、少しだけお話しさせてください。

数字に一喜一憂せず「変化」を楽しむマインドセット

Webサイトの成長は、植物を育てる過程に似ています。種をまいて水をやっても、すぐに芽が出るわけではありません。土の中で根を張る時間が必要です。GA4の数字が低い時期は、まさにこの「根を張っている期間」だと言えます。

大切なのは、毎日の数字に一喜一憂することではなく、1か月前と比べてどう変化したかを見ることです。「先月より表示回数が増えた」「滞在時間が少し伸びた」といった小さな変化を見逃さないでください。その小さな芽を見つけて、大切に育てていくための道具がGA4です。数字はあなたを評価する通知表ではなく、植物の健康状態を知るための「観察日記」のようなものだと捉えましょう。そう考えれば、数字を見るのが少し楽しみになりませんか?

誰も通らない道に看板を立てていないか確認しよう

もし長期間アクセスが増えない場合は、GA4が「改善のヒント」を教えてくれているのかもしれません。素晴らしい記事を書いていても、誰も通らない山奥に看板を立てていては、誰にも気付いてもらえないからです。

GA4とサーチコンソールのデータを組み合わせれば、「そもそも検索されていないのか(看板の場所が悪い)」「検索されているのにクリックされていないのか(看板のデザインが悪い)」が見えてきます。アクセスが集まらない原因がわかれば、対策が打てます。感情で「ダメだ」と決めつけるのではなく、冷静に地図を見てルートを修正していくのです。その繰り返しこそが、やがて大きなアクセスへとつながっていくはずです。

まとめ | 正しい設定で「根拠のある」サイト運営をスタートしよう

今回の記事では、初心者の方に向けてGA4の導入手順から必須の初期設定、そして基本的な活用方法までを解説しました。

GA4は多機能で複雑に見えますが、最初に正しい「アカウント作成」と「タグの設置」を行い、データの精度を高める「初期設定」さえ済ませておけば、あとは自動で貴重なデータを集め続けてくれます。特にGTM(Googleタグマネージャー)を使った導入や、サーチコンソールとの連携は、将来的にサイトが成長した際に大きな助けとなるはずです。

最初はデータを見ても分析の方法がわからず、戸惑うこともあるかもしれません。しかし、焦る必要はありません。まずは「リアルタイムレポート」でサイトの動きを感じることから始めてみてください。正しい設定で蓄積されたデータは、あなたのサイトをより良くするための最強の味方になります。ぜひ今日からGA4を活用して、根拠のあるサイト運営をスタートさせましょう。